Roses are red,


バラは赤い



Violets are blue,


スミレは青い




Sugar is sweet


砂糖は甘い



















And so are you.










あなたも素敵!
 



 











< う ば ら >






















「メイ、カーターさんと結婚するのよ!」


ええい、幼き子供の戯れ言よ。


「ばーかばかばか。カーターさんは結婚できないんだぞ!」


そうだ、もっと言ってくれ。いやまて、止めてくれ。



「困りましたねぇ…」



たはは、じゃない!何で照れてんの。事態を収拾しろ!






場所は教会、明るき昼下がり。ご飯も食べておなかいっぱいの時間です。

なのにここでは小さな夫婦喧嘩が勃発しております。

何故でしょう、こじれこじれて奥様は浮気宣言まで発する始末。

その浮気相手が、少々問題有りなんですけど。

その浮気相手は、私の好きな人なんですけど!




「なんでよ。何で結婚できないのよ!」



それは少年が君のことを好きだからじゃないのかね。



「カーターさんはな、…ちゃ…?ちゃ、ちゃとりっくなんだよ!」



違ぇ。



「あー、ユウ君。それはカトリックの間違いじゃないですかね。」

「ばーか!ユウがばーか!」


あーあ。火に油。


「うっせ!カカカカトリックだから結婚できないんだ!」

「…そうなの?」

「ウフフ…どうでしょう」



ウフフて。カーターさんウフフて。寒ッ!!

いや、言ってる場合じゃないな。



「ちょっと、2人ともその辺にしときなさい」



助け船を出してみる。巻き込まれること覚悟で。



「カーターさん、困っちゃうでしょ?」



まぁ、困ってるようには見えないけどね。

多分これは楽しんでるけど。



「じゃあお姉ちゃん!僕と結婚して!」



少年。君事態を改善する気はないのかね。



「ねえお姉ちゃん。お姉ちゃんなら良いよね?」


ならってどういうことじゃい。


「えーと。あのねユウ君。」

「お姉ちゃんユウと結婚するの?」


ああ。

奥様が鬼のようなおめめで私を苛む…


「しな、」


い、と言いきる前に、ちいさな旦那様が私の手をきゅっと掴む。



「ね?」


くり、と首をかしげて。

うぉおお…困った…




「えー…とね、あのね」

「しませんよね」








ウフフ、と言ったのは。







「メイはユウが好きだし、ユウはメイが好きでしょう?」

2人の手をくっつけて、

「駄目ですよ、意地を張っちゃ。勿体ないでしょう」

かがんで視線を合わせるのはお手の物。

「ふたりはとても、素敵なんですから」

神父スマイルで、完璧。




「僕たちは素敵?」

「私たちが?」

「素敵だってさ!」

「えへへ、私たちは素敵!」




子供の性格なんて、山の上の天気みたいな物で。




「メイ、僕のこと好き?」

「うん、だーいすき!カーターさんよりもお姉ちゃんよりも!」

「僕も!一番大好き!!」



るんたるんたと去っていく子供たち。

お姉ちゃん、引き合いに出されてちょっぴり悲しいな…




「いやー良かった良かった」

「あーほんとによかったですねー」


この嘘八百神父め…。


「いやー、子供の無邪気さというのは困りものですね」

「全然困ってなかったじゃないですか。大体何処に困る要素があった」


喜んでたじゃないか。たははだかうふふだか言って。


「大体カトリックなんだから出来ないってどうして直ぐ言わなかったんです。」


いらない嫉妬までしてしまったじゃない。


「そうすれば私まで困らなくてすんだんですよ」


いらない切なさまで感じてしまったじゃない





「結婚なんて」






いらない感情

なのに











「実はですね」

ウフフ、得意の胡散臭い笑い。

「私未だ司祭、もとい神父じゃないんですね」

ウフフフフ、

「…」





ん?






「なんだと」

「いやだから、カトリックには違いないですけど。司祭じゃないんですよ」

「え、え、ええ」



何?何の話でしょうねこれは。



「助祭、というやつなんです。私。」

「…はぁ。」


専門的な話は私にはわからないと言うのに。



「なんですか、その、じょさい、ていうのは」

「言ってみれば、司祭のお手伝いって感じですかね?」

「…じゃあ何で今この村の教会取り仕切ってるんですか」

「助祭は司祭が留守の場合、ミサ聖餐を司ることが出来るんです」

「…留守って…もともと居ないじゃないですか…」

「でも、問題はないでしょう?」

「…ぬ…」



そういえばまぁ、そうだけど…



「この村に来たときは確かに司祭になる筈だったんです」

彼の過去の話は 珍しい

「司祭叙階式にも、順調にいけば参加出来たでしょう」

「じゃあ、なんで。」

「いや…だって…勘違いされてしまって…」

町長さんに手を引っ張られて、誰もいない教会を見て、

結婚式が出来ない現状を見たら、

「いても立っても居られなくてねぇ、ついついそのまま、です。」





…





「…で?」

「はい?」

「だから、何か?」


この話の先が見えない。




「…助祭には。」

ウフフフ、

「終身助祭という物があります。」

また専門用語。

「終身助祭はね、」















 



「結婚 できるんですよ」

















「…ハ、え…」

なんてこと。

「私、その気になれば終身助祭への職位に就くことも出来ます」

にこにこと手を取られても、あまりのことに身動きすら出来ない。





「クレアさん」




フフ、







「結婚、しちゃいますか」



































あなたは素敵。

カラフルで、甘くって

私をわかってくれるから。






ね、わかるでしょう



神様だって知らないことがあるって。












我が心





君のみぞ 知る。


















感想

お題「記念日」なので、プロポーズ記念日。
一生懸命調べましたが、
間違いあったらごめーんね(やる気無し!)